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ファクタリングのメリットとデメリット

time 2021/08/24

ファクタリングのメリットとデメリット

企業間の取引では即座に現金の受け渡しをするのではなく、期日を決めて入金する売掛金で処理を行うことが多いです。この入金されていない状態の売掛債権を譲渡することでお金を手にする方法がファクタリングです。ファクタリングのメリットは手続きが簡単なことです。売掛債権を譲渡するものなので、基本的には自社の経営状態は重視されません。

実際に支払いを行う売掛先が評価の対象になるので、こちらに問題がなければ短期間で利用できます。デメリットは、方法によっては銀行を利用した売掛債権担保融資よりも支払い額が大きくなることや、逆に支払い額を抑えると売掛先にファクタリングを利用していることが知られてしまうことです。後者に関しては、売掛債権を使うことと経営状況が悪化していることは同じことではありませんが、日本では理解が不十分で企業によっては経営状況を疑われて今後の取引に影響が出てしまう問題があります。ファクタリングを行っている企業と自社の2社間で行う場合には売掛先に知られずに行えますが、資金を回収できなくなるリスクが高いので手数料も高くなっています。

売掛先を含めた3社間で行えばこのリスクが減るので銀行を使うよりも支払い額が少なくできるのがメリットです。しかし、前述したような今後の取引に影響するリスクがありますので、売掛先が正しく理解してくれる相手であれば利用できますが、そうでない場合には利用しても良いのか十分に検討する必要があります。

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